恋い焦がれて苺と西瓜

今日は記念日、じゃないけど君に花束を

矢花黎が怖くて仕方ない - モボ朗読劇「二十面相」~遠藤平吉って誰?~

ずっと筆が進まず、気付けば6月。感想を書き残したかった現場も結構あったはずなのにほぼスルーしている。なにやってんだよ。でも今見返したら去年は意外と記事書いてて笑ってます。ブログの執筆いい気晴らしだったんだろうな……めっちゃ病んでたけど……。

 

 

 

 

6月19日、「モボ朗読劇『二十面相』~遠藤平吉って誰?~」を観劇してまいりました。初日です。

 

これまで「SUPERHEROISM」で嶺亜・大光、「幸福王子」で克樹・今野、「陽だまりの樹」で琳寧の姿を拝見していたので、どうしても矢花さん主演舞台見に行きたくて、感染対策を講じたうえで日帰り遠征しました。

 

1階席上手側でしたが、割と不自由なく舞台を見渡せました。開演前の舞台上で既に「幸福王子」のときの既視感があって、スズカツさんの手にかかるとこうなるんだな……と思いました。

 

ここまで書いといてあれなんですが、真剣にレポはできません。何故なら恐怖で覚えていないからです。

公演直後に勢いで記憶を書き下したものはこちらになります。酷い。でも感想もストレートです。

 

 

 

 

本当に、怖かったんです、矢花黎という役者が。

 

 

 

 

 矢花黎の「狂」も「静」も「癖」も「愛」も全部煮詰めて抽出したような舞台でした。それが怖かった。あまりにも自然に、滑らかに、いつも通り。「狂」「静」「癖」「愛」を変幻自在に行き来する。よく”憑依型”のステージジェニックと言われがちな矢花さんだけど、そうじゃなくて矢花黎の一部を自在に操って表現しているように見えました。逆にこれまで私が見ていた矢花黎も一人の男による演じられた作品なのでは……?と、何もかもが信じられなくなって、恐怖で震えながら舞台を見ていました。

 

もちろん矢花黎さんはアイドルとして振る舞ってそこにいてくれるわけなんですが、それでも人間味が強くて等身大の存在でだからこそ儚くて力強いのだと思っていたのです。矢花黎さんを理解した気になっていたのです。これまで矢花さんの言動は人として理解できることが多くて(逆に自担の嶺亜さんはマジで思考回路が理解できない)、リア恋とかいうのはおこがましいけどすごく愛おしい存在だったのです。一番ファンに近い距離でいようとする人だと勘違いしていたのです。

それが『二十面相』によって、これまで見ていた彼も仮面のうちの一つで、まさに二十面相なのでは……という焦燥感のようなものに駆られました。

 

途中から”I Know”(サムパラで披露された矢花黎さんのソロ曲)がめちゃくちゃフラッシュバックして頭の中で鳴り響いていました。「わたし全部知ってるよ本当はね?」と薄ら笑みを浮かべる矢花黎さんに潜在意識の中まで見透かされて掌の上で転がされているような感覚になりました。わたし、あなたのこと何も知らなかったね。

 

 

恐怖心については上記のことを当日の夜にパニックになりながら語っています。

twitcasting.tv

 

 

 

 

数日経った今どう思っているかというと、矢花黎大好きオタク楽しいおばさんです(けろっ)(え)。

YouTubeの矢花さんは変わらず可愛くて仕方がないし、異担侍日報はいいぞもっとやれと思うし、知れば知るほど考えれば考えるほど好きになってしまって、今思い出す腰が細くて顔が綺麗な舞台上の明智小五郎は大好きなアイドルだなあと素直に想います。あんだけ人の心を動かす演技だったということだし、二十面相のレポもどんどん面白い話が出てくるし、いい舞台見に行けてよかったなあと思いました。

 

そう、矢花担の語彙が好きで、ツイッターのレポ漁ってると面白いんですよね。私は1回の観劇で怯えることしかできなかったけど、もっと冷静に(でも情熱的に)書き綴っているツイートを拝見したことで自分の中の二十面相も咀嚼されていったし、面白いスルメみたいな舞台だなあとつくづく思いました。

 

 

 

最後にちゃんと舞台について書き添えると、少年忍者の豊田くんとってもかわいくて応援したくなりました。マジで脚が7メートルあってきゅあきゅあで良かったです。

音楽も面白くって、もっと音響良かったらなあなんて思ったり……センターブロックだともっと音を楽しめるっぽいので勿体ないなあと思いました。

 

もちろん表情や照明などの演出も素晴らしいんだけど、円盤化が叶わなくてもせめてCDにして売ってほしいなって思いました。息遣いとか全部入れてください。よろしくお願いします。