2023年5月20日 The Grit Groovers「Sail For…」リリース記念ライヴ@MOTOMACHI ALWAYSを観劇した感想を書くと見せかけて、初任給前でCDすら買えていないし後半自分語りしだす記事です。ご了承ください。
私はジェットコースターみたいな音楽が好きだ。
聞くだけで心が弾むような、駆け出したくなるような、音に身を任せて楽しくなれるような、いや音に身を委ねることが許されているような音楽が好きだ。
私がThe Grit Grooversに魅了されているのは、ピアノとドラムだけでジェットコースターに乗せてくれるからである。
違うルーツをもつふたりが呼吸ひとつで音の上を転がるように駆け回る。
音で雨が降る。火が灯る。花が咲く。
もちろん全ての音が彼らの努力の上に成り立っていることはわかってる、わかってるけど。
ジャズとかブギウギとかロックとかそういうジャンルの概念がどうでもよくなるくらい(失礼では?)、私は「彼らの音楽」に踊らされる時間が大好きなのだ。
家計カツカツでも予定カツカツでも行く、予約する計画性もないくせに神戸市をダッシュして行った。
特に好きだなと思った曲(曲名わかんね〜〜CD買ったら加筆するね〜〜〜)は情景というより温度をくれたな、ほてった体温のような、旋律に乗って滑り回っている、まさにジェットコースターみたいだった。
会場の人がみんな同じコースターに乗って、それぞれがそれぞれの楽しみ方をしていて、空気が温かくて、本当に素敵空間だったな。
多分私じっと動かないでいるのが無理なんだよな、好きに揺れていいライブが本当に楽しいんだよ。
私は音楽が苦手だ。
何が苦手って表現が苦手だ。
昔はピアノを習わせてもらってたり、今でも合唱をやっていたりするけれど、技術的にも芸術的にも苦手だ。
指が追いつかない。ピッチの違いとかわからない。大きな声が出ない。和音とかわからない。工夫したつもりでもそれが音に乗らない。挙げ句の果てに「楽しそうに見えない」と言われる。
音楽ってつまらないな、と思いながらなんとなくズルズル続けている。
私が自己表現するにはこうやって長文ブログを書くしか方法がないかもしれない。
頭の中ではいろんな気持ちが渦巻いていて、文字に起こせば止めどなく溢れてくるのに、なんで音楽はつまらないんだろう。
ずっとコンプレックスだった。
つまらなそうに見える自分が嫌いだった。
音に乗せて表現することを避けていた。
でもThe Grit Grooversに出会ってから、いろんな音に化けていろんな気持ちを乗せて空間を駆け回るふたりを聴いて、やっぱりちょっと自己表現を諦めたくなくなってしまった。
24歳(もうすぐ25歳!)にして、今までやったことない音楽に挑戦してみようと思っている。
というか実は一歩踏み出してる、私がライブの開演時刻にギリギリ間に合わなかったのは新しいことを体験しに行ってたのと降りる駅を間違えたからである(ごめんなさい)。
何をしたかは内緒、まだ続けられるかわかんないので…
楽しい音楽のジェットコースターに乗せてくれて、新しい気持ちをくれて、素敵な時間を更新してくれる彼らのライブに、また足を運びたい。
対価を払える大人になれるよう、労働もがんばります‼️