恋い焦がれて苺と西瓜

今日は記念日、じゃないけど君に花束を

アスファルトのネギ - LIVE 高橋優「free style stroke」リンクステーションホール青森

 

 

 

 

2020年2月24日、高橋 優 LIVE TOUR 2019-2020「free style stroke」リンクステーションホール青森での公演について書きます。

 

 

 

私はツアー初日の戸田市文化会館での公演にも参加していたので、まあ大体の流れは知っていました。セットリストへのときめきはたぶん初日の方が感じたと思います。そりゃそうだ。そのときは友達と2連で入ったのですが、びっくりしすぎて顔を見合わせてしまうような選曲もあってほんっとうにこのツアーやべえぞという語彙しか出てこなかった記憶があります。

 

私は生まれも育ちも青森なので、青森での公演がある際には意地でも行くと決めていました。リアラジのリアル会いに行くツアー in アスパム、ROAD MOVIE in リンクモア平安閣市民ホール、そして今回念願のリンクステーションホール青森です。本当に、ツアーが決まり会場が発表されたときはacmfにいたのですが嬉しくてひとりで叫びました。すみませんでした。

 

妹と一緒に入りました。妹は別に熱狂的なファンという感じではないんですけれども、私のおさがりのウォークマンを使っている影響でまあ結構知ってる、という感じです。

一方で私は危機感がありました。青森でキャパ2000人の会場、埋まるか?と。1人でも多く連れて行かなければ、と。

 

 

 

今回ブログのタイトルとさせていただいた「アスファルトのネギ」、これはちょっと理由がありまして、グッズのガチャガチャにストラップがあったんです。あらかじめ物販に行く前に、高橋優公式サイトの画像を見ながらどれが欲しいか2人で考えていました。そのときに見た画像の画質が悪かったんですね、ストラップのワニがネギに見えたんですよ。ネギだと思ってたんですよ。そっから実際ガチャガチャ開けてワニだと知り、最近の曲「アスファルトのワニ」にちなんでいることに気づき、「アスファルトのネギじゃん?」……に至ったわけです。はい。

 

 

 

ここで高橋優のツアーにおける青森事情についてです。高橋優、絶対に秋田はやるんですよ。地元なので。なんなら2デイズとかで。しかも全国から遠征して来るんですよファンは。秋田のためだけに。だから、青森ってなかなか来ないんです。田舎だから、じゃなくて、秋田の隣だから、来てくれないんです。まあ近いのでありがたく秋田遠征するんですが……。ライブツアーではROAD MOVIEで初めて来てくれて死ぬほど嬉しかったです。でも平安閣市民ホールってキャパ900人前後なんですよね。ハハハ泣いちゃうぜ。そのツアーでは東北の公演は全部SOLD OUTしたそうで、良かったあと思ったのですが、翌年のツアーではとばされるんですね。うわ~~~~~。

そして今回念願のリンクステーションホール青森公演。青森市で一番立派なホールです。私は成人式の会場でもありました。ようやく来てくれた! 本当にめちゃくちゃ狂うほど嬉しかったです。では次の問題。売り切れるか……? 一応祝日である。但し平安閣市民ホールの倍ある。前回の倍率がどうだったかはわからない。想像がつかない。

 

結論から言うと、売り切れなかったっぽいです。当日券があった、っていうのが正しいですが。

 

悔しかった。なんで私が悔しがってんだ、そこかよ、私が悔しがって何になるんだよ、何様だよ、わかってるんですが。もうこの会場来てくれないかもしれない、とか色んなことが頭を巡ってただひたすらに悔しかったです。

私が高橋優とは別にオタクしている対象のファンはすごく数字に敏感で、売り上げとか利益とかツアー規模とか様々なことを考えて「今売れたら次に繋がる」からお金を払い、応援しているような人たちが多いです。その感覚があるから、ここでチケット余らせたくなかった。グッズもこの会場でたくさん買おうと思っていた。青森で赤字にさせたくなかった。確実に儲けを出して次も来てほしかった。

まあそんな思索すらゴミにしたのがコロナ(2月29日以降の公演が全て中止)なんですが……。

 

 

 

いざ開場して席に着くと、あれ、熱気がすごい。「秋田遠征ついで」の人と、「北日本だから足を延ばした」人が多いんだろうなと勝手に思っていましたが、たぶん地元民の割合が私の想像より高い。家族連れが多い(実際私の後ろの席はファミリー4人で、娘さんが「パパ、みんなが腕上げたら一緒にやらないとだめだよ!」とか言っていて可愛かった)。そしてTシャツ着用率が高い。え? 青森よね? ここ。

理由は2つ。青森高橋優ファンの"秋田コンプレックス"(これは私が拗らせているだけかもしれないが)と、そしてコロナで先行きが怪しいことへの祈り。色んなライブが中止になるニュースが出ている中での今回のライブ。誰しもがこの空間は当たり前じゃないと痛感している中で行われたライブ。ああもうだめだ思い出すだけで泣きそうになってしまう。

会場が一体化していて、言葉にできない感情を絞り出すようなライブでした。

序盤のコール&レスポンスでは、「反応いまいちだったらもうちょっとやろうかなと思ってたけど、いけるね!!」って高橋優に言わしめた。もう最初っから最後までひとつになって何かを爆発させていた。

MCでは高橋優が買って来たお土産をバンドメンバーに贈呈するコーナーが恒例となっているようで、当日の朝にホテルから三内丸山遺跡までランニングした高橋優がアイマスクやらバスタオルやらTシャツやらをプレゼント(本当は斜陽館に行きたかったけど距離的に無理だったとのこと)。特にはっちゃんへのさんまるくんのぬいぐるみは可愛くて仕方なかったです。MCの次の曲ではっちゃんが太ももでさんまるくんを挟んだまま演奏するもんだからぺしゃんこになっているさんまるくんが不憫で可愛かったです。

終盤、高橋優は「そりゃ健康は大事なんだけど、なんのために健康でいるかっていうと今日みなさんと会って歌うため、みなさんに会えたらどうだっていい」みたいなことを言っていて。きっと今後の公演は中止が検討されているんだろうな、高橋優は必死でそれに抗っているんだろうな、と感じました。音楽と社会の狭間に立つってこんなにも辛いことなのかと、苦しくなりました。

それが伝わっているから、観客のボルテージが凄かった。こんな情勢じゃなかったらこのライブの一員でいれたことが誇らしく思えるくらい、盛り上がって素晴らしいライブだった。「青森凄いね!」って言ってくれて嬉しかったです。

 

 

 

捌ける間際の高橋優、客席に向けて満面の笑みで「大好き!」って言ったんですよ。満面の笑みだとなんかちょっと違うな、はにかんだ笑顔で大好きって言ったんです。私の思考が停止しました。「大好き!」、? そんな顔を2000人に披露していいの? マジで本気で付き合ってたのかなって思った自分がいました。

いつも私は「貴方のことが大好きな人がここにいるよ」と伝えるためにライブに行っているのですが、向こうからの大好きを被弾したのは初めて、いやそれは盛ってるか、こんなに衝撃的な大好きを浴びたのは初めてでした。もう私、高橋優以外愛せないかもしれない、とすら思いました。

 

 

 

 

あの笑顔に、また会いたいです。あわよくば青森で。

 

 

 

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追記です

 

高橋優、リンクステーションホール青森でのライブについて「ここで歌うチャンスを貰えて」という表現をしました。嗚呼、前回の会場の小ささちょっと気にしてるのかな、今回売り切れないかもしれないと本人も感じていたのかな、などと思ったら痺れました。アンコール最後の曲(明日への星だったかな………?)、高音ひっくり返ったりしててそれくらい絞り出すように歌ってくれて、めちゃくちゃ嬉しかったです。 「青森で出し切らなきゃ秋田で歌う資格がない」、青森県民の秋田コンプレックスを少し払拭してくれた気がしました。