恋い焦がれて苺と西瓜

今日は記念日、じゃないけど君に花束を

愛の売り場はゴタンダにあります - ミュージカル「SUPERHEROISM」 ※ネタバレ有

 

 

 

こんにちは。さくらさきこです。

 

 

新型コロナウイルスの影響で何もかも自粛モードになり、暇を持て余しています。でも出歩いちゃいけないっていうのが良くも悪くも辛い。買い物に行きたい気持ちが募る一方で、こんな状況で何故バイト先にあんなにお客様いらっしゃるのかそれはそれで理解できない。まあそのバイトも5月中旬まで休みになることが決定したのですが……。

 

 

 

今回は、たった1公演だけ幕が上がった、いや"開店"したミュージカル「SUPERHEROISM」2020年3月23日公演について書き残しておきたいと思います。といってもレポと呼べるほど大したものでもなく、私の心の中ばっかり綴られると思います。

 

決して自慢して騒ぎ散らかしたいわけではないのですがこの感情をどこかに残さないと後悔する、と思ったのでこのブログを書きます。きっと再演してくれると信じて、再演してほしいという声を上げ続ける所存でございます。

 

 

 

まず、自名義ようやく仕事してくれてありがとう。

中村嶺亜さんを好きになって4~5年ほど経ち、ジュニア情報局に入会して1年半経ち。さくらさきこは未だに嶺亜さんの現場に当たったことがなかった。

そんなときに舞い込んできた「中村嶺亜(7 MEN 侍) 主演」——————。

もうほんとこのミュージカルが決まってからの毎日は楽しくて仕方がなかった。チケットを当てるためならどんな徳でも積んでやると積極的に寮のゴミ捨てを行い、物を丁重に扱い、日々を丁寧に暮らした(ほんとか?)。申し込んだチケットも無事当たってくれた。世界に感謝ーーーーー!!! 大阪公演も1枚Twitterで譲っていただき、東京も友人が1枚当ててくれていた、3回見れる予定だった。

 

あ~~~~~~~コロナが憎いな~~~~~~~~~~~~~~

 

自名義以外の2回が既に自粛を発表された段階で「いっそ一思いに殺してくれ……」と思っていたのですが、23日以降は対策を講じたうえで公演を行うとの知らせ。急いで往復の夜行バスを予約し、持ち歩いていた手ピカジェルを補充し、R-1ヨーグルトを食べました。絶対に感染しないぞ、絶対に嶺亜さんに迷惑かけないぞという強い意志を持って東京へ向かいました。

 

 

 

17時頃、品川プリンスホテルクラブeX前。到着したら既にグッズ持ってる人たちがたくさんいてビビりました。もう売ってたんか~~~い。まあいい開場してからでも買えるし、、、と思っていた矢先の公式Twitter「25日以降の公演を自粛」、え? もうそっから開演までは「吐きそう」以外の感情がありませんでしたね。こんな小さい会場でたった1回……? 逆に私ここにいていいのか? そんなプレッシャーに勝てるか? もちろん観劇できるのは本当に嬉しいんですが、まさかこんなことになるなんて。変な言い方をすると、嶺亜さんをはじめキャストの皆様やスタッフの皆様の努力を報いてあげられるだろうか……?という圧に負けそうになっていました。何様だよって感じですが。

 

 

 

18時半開演。暗転の直前まで吐きそうだったのですが、現れる中村嶺亜、オレンジのゴムでポンパ、えっかわいい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

吐き気が引っ込んで世界が光に満ちました。

 

 

中村嶺亜が存在する!!! 私が知ってるそのまんまの、美しくてかわいくてかっこいいスーパーヒーロー中村嶺亜!!!!!

僕はスーパーヒーローになんかなれっこないみたいな、ちょっとかわいすぎて内容入ってきてなかったんですけど、スーパーヒーローは完璧な人だっていう語りでしたね。おばあちゃん子なゴタンダがおばあちゃんを亡くしてしまい、高卒フリーターとなったところでハートビートマーケットにバイトとして入るという流れ。そこで生鮮、肉、魚、レジ、お客様係の研修をします。生鮮はエロい。このミュージカルをもって私はエイタ役・井阪郁巳くんのファン始めます。肉はラッパー。魚はバイトがロック。レジは中村麗乃ちゃん演じるチサちゃんがめちゃくちゃかわいい。お顔が小さい。ズッキューーーーンするゴタンダがまじでほんとにしんどい。レジのピッてするやつでピッてされるゴタンダまじでしんどい。再演したら嶺亜担ここで死にます要注意。店長もチサちゃんはかわいいからオッケーと思ってんのがおもろい。

 

なんだこのレポ? しょうもねえな

 

ピーマンの名前はピーマン返しに来たからってことみたいですね。あと佐々木大光はかなりしれっと出てくるんですけど、ダンス上手すぎて惚れます気を付けてください。なんだあれは、確信犯か。大光のためにある役かよ。かと思いきやチサちゃんを陰から見る恋する少年めちゃくちゃかわいいやんけ。どうした、いつものスケベ狂犬どこいった。スパヒロ以来大光がかわいくてしょうがないです大好きですね。おばさんチョロいです。

 

結局お客様係に配属されるゴタンダ。

エイタからの「ジャニーズに応募しようと思う」というお問い合わせ(?)に対し「ジャニーズなめんな」という伝言で返すカワイさん。「ジュノンに応募します」とエイタ。めちゃくちゃ面白かった。

「愛の売り場はどこにありますか?」のお問い合わせ、これはゴタンダが自分で投函したものでしたが、実は恋敵ピーマンも同じことを問い合わせていました。カワイさんはこのお問い合わせの担当をゴタンダに指名します。

どうすんだろ、と思いました。自分の好きな女の子と、お金ないリュック全開の美大生ピーマンの恋、後押しする理由って何だろう、と。

 

なんかいろいろあってエイタとゴタンダの熱愛疑惑が生じるんですが、ゴタンダが「僕は孤独な独身ですぅーーー!」って言うので死にました。ここでも嶺亜担死にます。

 

ケンカの絶えないゴタンダと生鮮・肉・魚のバイトたちが、閉店後もなかなか帰ろうとせずおしゃべりしているシーンが好きです。そこでエイタの出身が青森であり、青森の女に振られたことが発覚するわけですが、「青森の女?」って聞き返した嶺亜さんの顔がこっちのほう向いてるもんだから呼ばれたかと思いましたよね(私は青森出身の女)。返事すべきだったんやろなごめんなエイタ。

イッペイさんはブタから生まれインドの山奥で捨てられたと言われ続けてきたそうですが、ゴタンダが「どんなふうに言われてきたんですか?」と聞くと「インド人が片言の日本語で『お前はブタから生まれた』って」とのこと。

嶺亜さん「それってブッダじゃなくて、アッ間違えたブタじゃなくて、ブッダって言ったんじゃないですか?」

えええええかわいいなあああああああああああああ。かわいかったなああああああああああああああああああああ。嶺亜さん生きてるんだなあと思った瞬間でした。

 

ピーマンとゴタンダが接触してなんか喋るシーンがあるんですけど、全然順番がわからない。どこだったかなあれ。

ゴタンダは「口笛はなんで遠くまで届くと思いますか?」とピーマンに尋ねます。なんかどっかでハイジネタ出てきてたんですよね。初出がどのシーンかわからないくらい話題が交錯してるんですよ……。ゴタンダはスーパーのマイクをのっとり口笛を轟かせます。ピーマンに「あなたおかしいですよ」と言われ喜ぶゴタンダ。「ほかのスタッフはみんなおかしな人ばっかりで、僕だけ普通なんです」って、それ別に根に持つことじゃないよと思ったんですが「僕ってそんなにおかしいですか!?」「はい……」「やったーーーー!!もっと言ってーーーー!!!」「相当おかしいです(嫌悪感)」大光におかしいって言われる嶺亜さんヤバすぎるだろ頭おかしくなりそうだった(褒めてます)。

レジのチサちゃんに「口笛笑っちゃいましたよ」と言われます。

 

ピーマンの「愛の売り場はどこにありますか?」に応えるべく、ゴタンダとバイト3人である計画を実行することになります。ゴタンダとバイトたちが悪役に扮してチサちゃんを襲い、ピーマンがスーパーヒーローとなってチサちゃんを救うのです。なんやかんや実行されます。

ゴタンダがクラブeXの2階席のとこから現れ、スーパーのヒーローになります!みたいなことを宣言するんですよね。嗚呼この子はスーパーヒーローになることを選んだのか。恋心の封印を積極的に選んだというより、ただお客様を笑顔にするために実行することを疑わなかった、というのが正しいのかな。

ピーマンにはエプロンが後ろ前でかけられてマントみたいになってました。

ですがここで、チサちゃんがレジのお金を盗っているのが見つかりました。「私の価値はどのくらいですか?」「愛に価値はありますか?」と言い続けてきたチサちゃん。ピーマンのことを「あの人は私のこと見てるから嫌い」、「みんな私のこと嫌いだから見てるんでしょ?」などと言うのですが、ゴタンダが「違うよ、僕もこの人(ピーマン)もチサちゃんのことが好きだよ」と暴露します。オイオイオイ。きっとこのミュージカルの中では最後までチサちゃんは愛を知ることなく退場となります。捨て台詞は「つまんない」でした。ピーマンはエプロンをグシャっとにぎり、顔をうずめて泣いていました。そりゃそうだよな好きな子が目の前から消えてしまったんやから。切なくてこっちが泣きそうでした。

 

次の場面ではチサちゃんとピーマンのいない、それ以外はいつもどおりのハートビートマーケットです。ゴタンダは魚屋の不祥事をしれっと救います。スーパーヒーローじゃん……と思いました。

 

ゴタンダは「口笛が遠くまで聞こえるのは、スーパーヒーローに聞こえるように」「助けに来てほしい時は口笛を吹いて」(ニュアンス)と言いました。この言葉に対して感じたことを言語化する語彙を私は持ち合わせていない……。なんだろう、なんて言うんだろう、助けを求めてくれたら助けに行くよ、っていうことなんだと思うんですよ。要するに彼は『お客様係』という名のスーパーヒーローなんですね。

最後に彼は「スーパーヒーローであることは、案外、虚しいことです」と言いました。呆気に取られて物語が終わりました。虚しい、か。これがどういう意味なのかをずっと考えていました。

スーパーヒーローって、愛の売り場なのでは?

自分が報われるでもない、ただ他人を守って守り抜く、愛するだけの存在、それがスーパーヒーローと気付いた。完璧な存在ではないと気付いた。それを虚しいと表現したんだと解釈しました。最初のヒーロー案件で2人救えなかったんだものね……。

 

ピーマンはゴタンダのヒーローソウルを受け継ぐかもしれないし受け継がないかもしれない。最後衣装変わって出てきたピーマンはピーマンなのかすらわからなかったなあ。

 

エンディングは全員出てきてキラキラしていました。カートに乗るゴタンダがマジで見れます。キュートとはこういうことなんだ、というのを知ります。もはや哲学です。

 

 

こんだけ盛りだくさん喋っても事件いくつかすっ飛ばしてるのやばいですね。助けて。再演して。ロングランで再演して。そして円盤化して。

 

 

 

初日にして千秋楽なので、キャストの皆様全員出てきて一人ずつ挨拶してくださいました。

嶺亜さん、観客は声出しちゃいけないからステージの客席ギリギリまで出てきて、キャストに向かって「再演したいかー!」「したーい!」のコール&レスポンスを数回やり、くるっと客席を向いて「これが答えです!」と宣言。あ~~~~~中村嶺亜を好きで良かった~~~~~~~~~~~~~!

 

全員の挨拶が終わると捌けて行って終了となり会場の扉が開いたのですが、鳴りやまぬ拍手。スタッフさんも退場の案内していいのか迷ってるような感じがありました。すると嶺亜さんと大光だけもう一度出てきてくれました。

二人の今後に向けての決意が聞けて嬉しかったです。応援するね、頑張ろうね。「今後とも7 MEN 侍の応援よろしくお願いします!」と言って捌けていきました。去り際の2人の熱いハグで私は死にました。

 

 

 

終わった後はマジで自分の感情が意味分からな過ぎて謎に五反田駅へ向かい鳥貴族で酒を飲みました。絶対に再演してほしい。色んなシーンを思い出しては胸が苦しくなります。また見たい。愛の売り場を探したい。チサちゃんに愛を見つけてほしいし、ピーマンはその後どんな人生を選んだのか知りたい。私は何年かかっても「再演してくれ」って言い続けます。